【古賀はこがんとこばい】「古賀の民話と伝説の地を訪ねて」シリーズ(その1)

平成29年11月16日に実施されたコスモス市民講座「古賀の民話と歴史を訪ねて」で訪れた場所などを紹介します。

第一回目は、昔も疫病に悩まされた話。

熊野神社の阿弥陀如来像板碑

筵内経由薦野行きのバス路線の鷺白橋バス停。
バス停の橋のたもとから北に位置する小さな山の「愛宕山」(昔は「鷺城山」と呼ばれていた)。

熊野神社
石段を登り詰める

その北の峰に鎮座する熊野神社の境内、石段を登り詰めた左側に一枚の大きな平たい石「阿弥陀如来像板碑」が立っている。碑の大きさは、高さ1.4m、幅1.3m、厚さ20cm。

左側のブロック積みに囲まれたところに阿弥陀如来像板碑がある

中心に正面向きの阿弥陀如来像が蓮華台に立ち、光芒を放つ頭光を負っている。

阿弥陀如来像板碑

図像を挟んで向かって右側に「大勧進沙弥成佛彫手僧長命」(だいかんじんさみじょうぶつ聴取そうのちょうめい)、左側に「右志為真覺並法界衆生往生極楽 建長七年乙卯二月十五日彼岸中」(1255)と刻む。鎌倉時代に作られた。

蛍ケ丘、住宅に挟まれた場所にある
薬師如来像板碑

昔、筵内に疫病が大流行した。その時、疫病封じのため、石に阿弥陀如来像、薬師如来像、もう一体不明の仏像(恐らく勢至菩薩像)を刻み、三像を大根川端に建て、僧長命が疫病退散の護摩供養をした。
それがいつかの大洪水のため三体とも流された。そして、阿弥陀如来像は熊野神社へ、薬師如来像は下流の孫目(今の蛍ケ丘)に移された。

(参考)昭和60年9月1日古賀町司書部会発行「郷土古賀の民話」(古賀市立図書館収蔵)、平成24年3月30日古賀市教育委員会歴史資料館発行「れきしのアルバム №6熊野神社」

2017年1月古賀市教育委員会歴史資料館発行「古賀風土記VOL.3」

店舗情報

店舗名
所在地
TEL092-940-2683
営業時間
定休日
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駐車場
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【記事を書いた人】
千鳥ヶ池のめだか 街歩きと歴史探訪の記事が得意。古賀の歴史を様々な視点から伝えています。

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