【自然と歴史を知る】鹿部山さんぽ【非日常の世界への入口】

朝晩は随分と涼しくなってきましたが、昼間はまだまだ暑い。

だからと言って残暑の厳しさを紛らわすのにクーラーのきいた部屋に閉じこもるのもなぁ・・

という方、これから秋に向かって移り変わっていく季節を堪能しに、鹿部山へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

という事で、今回は公民館横の皇石神社の入り口から鹿部山をレポートします。

鹿部山。日常のすぐそばにある非日常。

8月末。散歩がてら、涼をとりに鹿部山へ。

入り口はこんな感じ。なんかしらのパワーを感じます。

立派な鳥居を抜けて少し歩くと木々の隙間から漏れる光と生い茂った緑に包まれ、日常から解き放たれる瞬間。

階段を登り終えると、傍らで雫と杉村が密かに話をしてそうな神社。思わず耳をすましたくなる。

杉村のまっすぐな想いは残念ながら雫に届かず。

そうそう、なかなかうまくいかないのが青春なんだよ、と、さきイカをほうばりながら缶ビール片手につぶやき、杉村に感情移入したのも束の間。

すぐに別の女の子と仲良くなってエンドロールでは一緒に下校までしおるところを見せつけられ、杉村お前もか!と叫んでしまう「耳をすませば」は、それでもやっぱり今のこどもたちにも見て欲しいジブリ作品の1つなのです。

何を言ってるのか分からなくなってきたので先へ進みます。

植物の勉強にうってつけ!?

未来に残したい巨木パイセン

推定樹齢300年ていうのがもうね…。

気が遠くなる・・・

そしてこちら。

ぐりんぐりん古賀さんが木に名前プレートをつけてくれていて、とても勉強になります。

ソメイヨシノってゆーか、サクラってバラ科なんですね。

wikipediaさんで調べたところ、サクラは

サクラ(桜)は、バラ科モモ亜科スモモ属(サクラ属)[1](Prunus, Cerasus, Japanese cherry, Sakura) の落葉樹の総称。

(wikipediaさんからの引用)

なんだそうです。

春にはここでバラ科モモ亜科スモモ属の落葉樹見ができますよ~

他の木にもプレートがちょこちょこつけられていて、おおこれがケヤキか〜とかなんとかやってたらすぐ時間すぎちゃいます。

木の名前って、たとえ知っていたとしても、実物を見たときに全然ピンとこないことってないですか?

あと、魚の名前も。

単純に私が勉強不足なだけですかね…

そういうのが分かるようになると、また見える世界が変わるんだろうな~

そして展望台へ

少し舗装された道を通ったあと、小さな小屋を発見。弁当でもあれば休憩にちょうどいいですね。

そしてまたこんな山道を通って

もう少しで展望台。

そして展望台からの眺め。

ご覧ください!我らが古賀を一望…
とまではいきませんが、花鶴丘団地周辺と海が見渡せます。

壮観な景色を前にするといつも思います。

なんて自分はちっぽけな存在なんだと…

これでまた歩き出せる。

古賀の歴史を知る

壮観な景色と些細なことで悩んでいた自分に別れを告げて、展望台の下に目を向けると、

鹿部山経塚と経筒と書かれた立看板。

書かれていることを引用させていただきます。

鹿部山は、三つの峯を持つ山でしたが、花鶴丘団地の造成で東と中の二峯は削られて無くなりました。幸い、皇石宮のあるこの西の峯は残され、鹿部山公園として市民の憩いの場となっています。

造成前年の昭和46年2月、中の峯山頂付近経塚から、石の容器に入った経筒と青磁の合子や皿などが見つかりました。経筒は直径10センチ、高さ26センチの銅製有節鋳物で、中の経典は炭化していました。胴回りの上部には荘園名・日付・下部に願主と金主が点刻されていました。年号は永久元年(西暦1113年)とありますから平安時代後期です。当時この地が筑前国席内院(ムシロウチイン)に属し、峯も父々夫(チチブ)と呼ばれていた事が明らかとなりました。

席内院は、安楽寺(太宰府天満宮)の荘園で、裏粕屋と宗像郡に跨った広い土地でした。父々夫が、江戸期の文書に、志々夫・鹿府とありますから、変化して鹿部となった様です。経筒が埋められたのは、末法思想が背景にありました。良意は太宰府・観世音寺の僧侶で吉野常元の事は分っていません。当時青磁が大陸(宋)との交易品で、銅経筒も貴重品でしたから、相当の財力者だったと考えられます。

発掘された経筒などは、発見者の協力で文化財に指定され、歴史資料館に大切に保存されています。

平成15年3月 古賀市教育委員会

歴史の教科書で見たことがある言葉が並んでいる中に、古賀の地名があるというのが不思議な感じです。

当たり前なんですが、やっぱり古賀にも歴史があって、歴史の中を生きた古賀の住人たちがいたわけなんだな~と。

1000年後には古賀すたいるに書かれた写真や文章が、歴史を語る上で重要な文献になっている?!なんて考えると背筋がピンとしますね。

おわりに

8月序盤に行った時は木にまとわりつくカナブンの大群に気圧されましたが、この日はそんな光景もなく、蝉の鳴き声もどこか遠く、夏の終わりを肌で感じました。

そういえば、あの蚊の大群もどこへやら。

鹿部山を堪能するにはいい季節がやってきましたので、みなさん是非足を運んでみてください。

鹿部山公園

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【記事を書いた人】
フルヤモトタカ 街に古本屋のある風景を残したいという思いにかられ、みんなでつくるふるほんや「みんふるや」プロジェクトを開始。そして無事、古賀すたいるに巻き込まれ、ライター稼業に七転八倒。

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