【古賀市で事業を営む方向け】古賀市小規模事業者緊急支援金を申請してみた。

この記事は、古賀市内で何らかの事業を営んでいる方と、その事業に従事されている方を念頭に、新型コロナウィルス感染症の蔓延に伴って期間限定(この記事の執筆時点で6月30日まで受付)で設けられている制度「古賀市小規模事業者緊急支援金」の紹介をする記事です。

こんにちは。
古賀市内に主たる事業所、店舗等を有し、令和2年3月から5月のいずれかの月の売上が新型コロナウイルス感染症の影響により、50%以上減少している零細な地域密着型マイクロサービス事業者な法人を経営しているライター「千鳥足」です。

先日、古賀市役所に「古賀市小規模事業者緊急支援金」の申請書を提出してきました。

詳しいことは、支援金についてのホームページの記載をご覧いただくとして…

ものすごくざっくり書きますと、「古賀市で事業を営んでいる方々が、この社会環境の中で、その事業を継続できる環境を整えるために、古賀市役所さんが1回だけ10万円を支援金としてだしてくれる」です。

もちろん条件がいくつかございまして…。

1.古賀市内に主たる事業所、店舗を有すること。
○常時使用する従業員数のうち、半数以上が古賀市内で従事していること。
○古賀市内にある事業所の所在地が確定申告書類の写しや開業届等で確認できること。

まあ、↑これは当然ですね。古賀市内の「経営」と「事業所」と「そこで働く従業員の雇用と生活を守る」ことが目的ですから。

ほかにも重要な要件が。

2.令和2年2月末までに開業しており、申請時において事業を営んでいること。
○令和元年12月末までに開業している場合は、2019年確定申告書類の写しを提出できること。
○令和2年1月以降に開業している場合は、開業届や営業許可など開業に関する公的書類の写しが提出できること。

これも当然ですね。基本的に「すでにある事業所を守り、また、そこで働いている従業員の雇用と生活を守る」ことが目的ですから。ただ、国の持続化給付金や、それに漏れたところのための福岡県持続化緊急支援金と違って、「令和2年1月以降に開業した事業者も、所定の条件を満たすならば、5月・6月に申請をすることができ、また速やかな給付を受けることができる」というのは、とても助かりますね。

開業したての方は、国の持続化給付金は実績が出るまで申請できないですし、県のほうは「緊急事態解除宣言がなされた日の翌月末」で受付を終了するようなので、古賀市の要件は【創業したての方】が今の時期に申請できるという点で、とても困っている人にやさしいと言えます(もちろん条件を満たせば、ですが)。

書類を書いてみよう!

さて、「古賀市小規模事業者緊急支援金」は、申請しないといただけません。条件に該当して、資金繰りに苦しんでいたり、これで事業の立て直しがうまくいく可能性があったりする経営者さんは、従業員さんや消費者さんたちにプラスになるようだったら、思い切って申請してみてはどうでしょう。

申請そのものは、とっても簡単です。私が一人でできたので。

申請に必要な書類は、ほとんどホームページに準備されています。記入して印刷して押印して、封筒にまとめて郵送か、市役所本庁舎の提出場所に持っていくかのどれかです。

1.提出時チェックリスト
2.古賀市小規模事業者緊急支援金交付申請書兼実績報告書(兼請求書)(Word:26KB)
3.売上高等に関する申告書及び誓約書(Word:20KB)
4.2019年確定申告書類の写し
5.令和2年3月から5月のいずれかの月の売上高及び前年同月の売上高が確認できる帳簿類の写し
6.事業所の所在地が確認できる書類の写し
7.通帳の写し(金融機関名、支店名、口座番号、口座名義(カナ)が分かるもの)
8.本人確認書類(個人で事業を営む者のみ)
9.商業登記簿謄本の写し(法人のみ)

なお、「3密を避けるために」ということと、「少しでも早く振り込みができるように」ということで、市役所が閉まる17時以降も本庁舎の裏側というか川側というか、そっちにある【警備員室】での提出もできてしまうという、可能な限りのご配慮もあります。

私は、別の用務もあって古賀市役所に17時前に提出に行きました。ロビーにこんな感じでデカデカと案内が。

平日の8:30~17:00に提出する場合は、古賀市役所の本庁舎に入ってすぐ右側の「受付」の方のそばに提出箱があります。

なお、12:15~13:00は、「受付」の方がお昼休みをとることになるので、本庁舎に入ってすぐ左側の「何でも聞くコーナー」に、提出箱は移動するようです。いずれにしても、提出時に人と接しないのは安心ですね。

提出の翌営業日には早々に確認のお電話をいただきました。ありがたいことです。私の場合はこの執筆時点で「書類の不備による差し替えが必要」という状態ですが、さっそく書類を隅々まで見てくださった職員さんに感謝したいと思います。

この支援金、地味に申請件数が少ないらしい

この支援金については、1事業者当たり10万円を1000事業者の方々分、古賀市役所のほうでご準備いただいているとのこと。なのですが、いくつかの情報によると、5月15日(金)の時点で350弱の申請と、300弱の給付の実施にとどまっているようです。また、それに伴い、当初5月末の申請締め切りだったものが6月末まで期間延長になっているとのことです。

著者の勝手な推察をすると、次の3つがあるんじゃないかなと。

①この支援金の対象になるような小規模な事業者さんは、月ごとの売上管理をしていないか、または、今のこの状況で月ごとの売上管理ができなくなっていて、申請に必要な基礎状況が把握できていないのかも?

自慢じゃないですが、先の会計年度まで、当方の法人は「税理士さんのお力添えで、年間1回の処理だけでの決算」でして、ぶっちゃけ月ごとの売り上げ管理していませんでした…。(今期は、業態転換により相手方が変わっているので、結果的に月ごとの売り上げ管理に代わりつつありますが。)

この支援金の制度は、できようとするところ(4月の古賀市議会の補正予算の臨時会の前後)から見つめていまして、条件を満たし、かつ、月ごとの売り上げ管理をしっかりすることができるようになったのが5月だった…ということになります。すぐに申請したかったけど、書類作成は簡単だけど、なかなか【申請の根拠】を確認できなかったというのがありました。

②月ごとの売上管理をするような経理スタッフの方が休業していたりリモートワークになって経理処理が滞っているのかも?

私が運営に携わっている法人では、もともとリモートワークでの業務を新型コロナウイルス感染症が出る前から取り入れています。仲間には、自宅等で作業していただいていますが、今回を機に急遽、出勤を取りやめて、リモートワークを取り入れた事業所さんも多いのではないかなと。また、事業所を休業をしてしまい、従業員さんに自宅待機をお願いしているところも多いのではないかと。さらにいえば、オンラインバンキングの設定をしていない、現金記帳主義の経営をされている方もそれなりに…

小さな、地元密着型のお店さんだと、地味に「申請準備やその根拠となる売上管理をする仲間が出勤できていなかった」という人の事情もありそうです。5月下旬から申請が増えるかもですね。

③この支援金のことを知らない事業者さんがたくさんいるのかも?

そして、せっかくの制度なのに知られていないであろう理由の本命はこれ。古賀市のホームページぐらいでしか掲載されておらず、市などの関係機関からお手紙が来るわけでもないので、ホームページにたどり着いた事業所さんくらいしか申請を検討していなさそうです。

「古賀市に住んでいるわけではないが、需要に合わせて古賀市に事業所を構えている」というような経営者さんもそれなりに多いと思いますし、市の方々も「この制度の対象になるような小さな事業所さん」の実態を全て網羅して把握しているわけではないので、なかなかむつかしいところではありますが、事業者同士で「古賀市の支援金制度は検討しましたか?」というような情報交換ができるといいですね。

また、対象になるような事業所で働かれている従業員のみなさんも、たくさん考え事があって気づいていなさそうな経営者の方々などに「うちの会社もこの支援金の制度を活用できるのではないでしょうか?」と上申してみるのも、意味があるのかなと思います。

10万円の支援をうけるということ

ところで、小さな法人の運営者として、実はこの支援金の制度を知りつつも、申請しないでおこうかなと思っていました。この原資は税金であり、市の貯金にあたる「財政調整基金」を取り崩して支援金が生まれているからです。将来の大きな変動・災害への対処をするためのお金であり、また、近い将来に、古賀のあちこちで老朽化した公共施設の立て替えや区画整理とかが行われる見込みで、そのために貯めているお金です。これを使うと、そうした「備え」が薄くなり、街の前向きな大改造が遅れたりするかもしれないからです。

いろいろ悩みましたが、うちの法人にとってはこの10万円はおおきく、これで事業と雇用が継続できそうなので、いずれ10万円以上の経済波及効果を古賀市役所さんに及ぶようにすることでお返しする決意のもと、思い切って申請に舵をきりました。オール古賀な視点で、多くの事業者さんで付加価値をつけて経済波及効果を高めていくことで、増税ではない形での「新しい貯金」をみんなで貯めて、街の未来も想像できるようにしたいです。古賀市民の皆さんが貯めたお金、ちょっとだけ、貸してください。

また、「この制度を知らない事業者さん」や「この制度を知っているけど、申請する気がない事業者さん」も、これを機に制度とその行間を見て、改めて支援金の制度を有効に活かせないかをご検討されてみてください。書類作りが大変だったら、税理士さんや商工会さん、福岡県万支援拠点さんなど、いろんな専門家の方々に相談されてみてください。古賀市役所さんにも、この支援金の制度のための相談窓口も設置されていますよ。

【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、顔出しNGでしたが、いったん解禁しました。けど気が変わってやっぱり顔出しNGに戻る。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。

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