船原古墳特別展鑑賞ツアー 1

九州歴史資料館(小郡市三沢)の開館五十周年記念特別展として開催されている「船原古墳とかがやく馬具の精華」展。

船原古墳1号土坑発見10周年でもあり,10月22日(日)に実施された古賀市立歴史資料館主催の“船原古墳特別展鑑賞ツアー”に参加してきました。

チラシなどに「・・・本展は,船原古墳の豪華な馬具を中心として,船原古墳の時代に広がる,鍍金をはじめとする高度な金属工芸技術が施された馬具を列島規模で一同に会します。・・・」とあるように,展示されている出土品は国宝や重要文化財がズラリ!

初めて見るもの,見慣れたものなど数多くの展示品に目移りしてしまいますが,ツアーで配布された“ふなこ”さん作成「展示資料のみどころポイント解説♪」を片手に見学です。

まずは,日本では三つの出土例しかない“馬冑”(ばちゅう)。この三つの馬冑が揃って展示されるのは非常に珍しいのだとか。

①福岡県古賀市“船原古墳”(6~7世紀)。国内発見第3号。

②和歌山県和歌山市”大谷古墳”(5世紀)【重要文化財】。
国内発見第1号。馬の鼻梁に併せて鉄板を曲げたり,鼻孔上を2つ山形に湾曲させる点など,将軍山古墳よりも船原古墳に類似点が多い。鉄板を固定するために使っている鋲の数は船原古墳の方が圧倒的に少なく,船原古墳の方がより卓越した技術で作成されている。(by“ふなこ”解説の要旨)

③埼玉県行田市“将軍山古墳”(6世紀)。
稲荷山古墳の国宝「辛亥銘」(しんがいめい)鉄剣で有名な埼玉古墳群の1つ。6世紀中頃に築造された前方後円墳。2つ分の蛇行状鉄器と国内発見第2号の馬冑が一緒に出土。船原古墳や大谷古墳の馬冑のように馬の顔に合わせるというよりは,ロボットみたいにカクカクした形状。(by“ふなこ”解説の要旨)

④ 古賀市立歴史資料館youtubeでお馴染みの“ふなこ”さん作成「展示資料のみどころポイント解説♪」(表紙)

【記事を書いた人】
千鳥ヶ池のめだか 街歩きと歴史探訪の記事が得意。古賀の歴史を様々な視点から伝えています。

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