古賀市商工会・工業部会さんの企画する講演会・交流会へ。街の玄関「駅」から始まるまちづくりを語り合うひと時に。

古賀は、ものづくりの街。

人と人が行きかい、通り過ぎてしまうこともありますが、人と人がぶつかるように出会う街でもあります。

出会いから生まれる新たなヒントが、新たな商品やサービスをうみ出し、出来上がった商品を各地へと送り出しています。そうして作られた付加価値が、人々の所得となり、雇用にも繋がっていっています。そんなものづくりの街としての営みが、古賀にはあります。

この街で、商工業と呼ばれる領域でビジネスを展開している方々が集まる場所が「古賀市商工会」。個人事業主・法人問わず、さまざまな方々が会員となっています。その会員数は千を越えています。

その事務所には、ビジネスを支えることに特化した専門家「経営指導員」さんがいたり。

また、商工業に従事する若手の方々で構成される「青年部」さんは、思いを紡ぐ行事「どんと焼き」を長年にわたって運営されるなど、古賀の四季折々の行事を支えていたりもします。

工業部会さんの講演会にお邪魔しました

さて、いくつかある専門部会のうち、工業領域の方々が集う「工業部会」さん。こちらの会員さんから、「ちょっとオモシロい講演会を企画してみたので、ご一緒しませんか」とお誘いいただきました。

タイトルは「JR九州の駅とまちの関わりについて」。

鉄道事業と、鉄道を活かしたまちづくりに取り組んでいる「JR九州」からゲストをお招きし、古賀に3つある駅の特徴となり立ちを解説していただいたうえで、これからの展望のヒントを探そうというもの。

とってもワクワクしますね!

というわけで、へんしゅーちょー(2代目)とともにお邪魔してみました。

お邪魔してビックリ。会場を埋め尽くす聴衆のみなさん。仕事を終えて、または、仕事を抜けて、古賀の未来のための学びの場へ。

経営者さんだったり従業員さんだったり、若い方だったり年輪を重ねた方だったり。共通するのは、「ものづくり」の現場から古賀を元気にしたいという思い。そんな思いが会場に満ちていました。

古賀駅・千鳥駅・ししぶ駅の特徴を知ろう!

今回の講師は、JR九州で働く職員さん。駅が街で果たす役割や、駅をもとに公共空間としてまちづくりを重ねていく考え方について、個人的意見ながら…といろいろな気づきと学びを提供してくださいました。

多岐にわたるお話でしたが、古賀の3駅の成り立ちについて、年表や航空写真を使って解説してくれたり。(高千穂製紙への引き込み線までは出てこなかったけど、)古賀駅界隈の工場への引き込み線など、ヒトの輸送だけではなくモノの輸送の歴史も存在した古賀駅の経過を紹介してくださったり。

古賀駅があったから集まったりできたりした工場。そこに通勤する方が。そしてそれがきっかけで古賀に住むようになった方々。時が流れて通学で市外に出る方々。時間の経過とともに、古賀に人が集まり、古賀を拠点に駅を使って人とモノが行き来するドラマを感じるような、それでいて時代の変遷とともに今の時代にあった(そしてこれからの時代に合った)駅を拠点にしたまちづくりへの熱意をクールにお話してくださいました。

質疑応答も活発!

駅ごとの立地特性、駅舎・駅前広場・接続道路をめぐる建て替えをめぐるあれこれなどを、ご自身のビジネスに照らし合わせつつお尋ねする商工会員さんたち。これは褒め言葉ですけど、「商魂たくましーなー」と。質問者の立場になって考えてみた時に、周りにいるのは商工会の仲間だからということで、思い切った質問ができたりするのですよね。ある程度同じ思いを共有できる、商工会という居場所の中でこうした学びの場があるというのはいいですね。ここらへんが商工会に加入する意義ということなのかもしれません。

ちなみに、当日会場では、ご縁のある方々から集まった「駅」や鉄道に関するステキな写真たちが華やかに迎えてくれていました。

ちなみに、「古賀すたいる」筋も古い古賀駅の写真を集めたりしていたんですけど、全く見たことない写真ばっかりで驚き。やっぱり生活とともに長年にわたって古賀で商売されてきた方は、写真の撮り方と残し方が違いますね。

会場では、来場者の皆さんがそれぞれ写真をみながら「これ今の〇〇だよね」とか「懐かしいなー」とか、古賀にまつわるあれこれを写真をきっかけに笑顔で語り合う姿が見られました。

内容については、いずれまたレポートできたらと思います。

後半は交流会

今日の催しは「講演会・交流会」。講師の方も交えて感想を語り合ったり、これを機に工業部会の会員さん同士の親睦を重ねたり。会員さん同士の語らいの場であるとともに、いろいろな情報収集と交換の場。

今日の乾杯の発声は、古賀市商工会の会長の藤本さん。長年にわたり工務店を経営され、商工会活動をされてきて、平成30年度からは会長さんとしてさらなるご活躍をされてます。

緊張を解きほぐす、それでいてとても簡潔なご挨拶をへて、交流会の始まりです。

取材をしていると、「あれ、古賀すたいるじゃないか~」と笑顔で声をかけてきてくださったのが商業部会の部会長の中川さん。

古賀の名店「とんかつ なか川」のご主人。

お店でのあたたかくまなざしはここでも変わりませんが、今日はお話しぶりや伝え方が「飲食店経営者モード」かつ「商工会商業部会モード」で。

商工会という場に参加すると、いろいろな学びや気づき、新しい体験があるから「古賀すたいる」もどうよ?とお誘いいただきました。商工会というと、「既にビジネスをしている商工業者の方」というイメージがあるのですが、「これからビジネスをしたい」とか「アンテナを拡げたい」とか、そういう思いのある方や「商工業の方とつながりをもちたい」という事業所でもNPOでも歓迎しますよ♪とあたたかく。

こうした仲間との語らいの時間を大事にするための、商工会さんなんでしょうね。

ちなみに、お手元には11月28日に予定されている、商業部会の大忘年会のご案内が!気になる方は古賀市商工会さんにお尋ねしてください。

 

 
お話を工業部会さんに戻しますと…

鉄道の信号やレールを支える「昭和テックス」さんや、桐箱で話題の「増田桐箱店」さんはじめ、古賀の「ものづくり」を支えている事業所の経営者さんや従業員さんがズラリ!自動車や住宅、プラスチック製造業、電気工事、水道工事…

必ずしも消費者と直結する製品を作っているわけではないので、消費者目線で見るとあまり目立たないこともあります。でも、社会を支える製品として付加価値をつけて送り出す事業を一歩づつ着実に続けているゆえの笑顔と自信がここに。

もちろん、古賀で暮らす私たちの生活を支えている建設業・工事業の方々も。古賀での暮らしを支える基盤は、古賀での「ものづくり」があるがゆえのものであったりもします。

そうした「ものづくり」の事業所が、切磋琢磨し、支え合い、磨きあい、育ちあう場所。その一つが、商工会さんの工業部会。

古賀で「ものづくり」に取り組んでいる方々や、これから取り組もうとしている方々の参加をお待ちしています!一緒に「ものづくりの街」としての古賀の未来を作りましょう!と、工業部会の役員さんたちが、新たに加わってくださる事業所の方々へと暖かく力強いメッセージを語ってくださいました。

ご関心ある方は、古賀市商工会さんまで。

【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、顔出しNGでしたが、いったん解禁しました。けど気が変わってやっぱり顔出しNGに戻る。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。

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