『在宅療養児のためのフォーラム~家族の“よりよく生きる”を支えるための多職種連携』@福岡女学院看護大(2017.3.18)

古賀には、看護師さんや保健師さんを目指す学生さんたちの学び舎「福岡女学院看護大学」があります。

単科大学ながら、学士課程(学部)は1学年の募集定員は100名。学士課程(学部)は4年間の在籍期間ですし、学部を卒業した後にさらなる学びを続けるために大学院に進学した方を含むと、ざっくり400名を超す学生さんがいます。そして、その学生さんたちの専門職としての巣立ちを支えるための教職員のみなさんもたくさん。

ちらっとでしたけど、2016年秋の学園祭にお邪魔すると、それは活気のあるキャンパスライフが。

また、古賀市内で行われている健康づくりの取り組みにも、その舞台裏には看護大学の皆さんの姿が。先生方の研究の一環であったり、学生さんが学んだことを活かすための実習・実践であったり。

そんな福岡女学院看護大学の先生方が、平成29年3月に、看護師・保健師・社会福祉士・介護福祉士・医師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・臨床心理士……などなどのいろんな専門家さんと、在宅療養児の子どもたち、そしてそのご家族の支えあいをテーマとした講演会や、ワークショップによる学びと交流の場を設けようとしています。

それがこちら。「在宅療養児のためのフォーラム」。

「家族の“よりよく生きる”を支えるための多職種連携」と題したタイトルからは、在宅療養児たる子どもたちのことはもちろんのこと、その子どもたちに一心に愛情をそそぐご家族のために、医療・福祉の専門家の皆さんがどのようにタッグを組むかということがテーマとなっています。

チラシと申込書はコチラ

このフォーラムを企画された先生方にお話を伺うと、こういう意図があって企画されたことを伺いました。

 病気や障がいを持ちながら自宅療養する子どもが増えています。加えて、人工呼吸器装着や経管栄養など、医療的ケアを必要とする患児も少なくありません。しかし高齢者のように、療養生活をサポートする体制が整っておらず、往診をしてくれる医療機関も少ないのが現状です。安心して在宅療養を過ごせないばかりか、保護者は疲弊し、子どもの活動は限られ、家族が孤立してしまうことも多いです。

 子どもと親なら誰もが願う「家族と楽しく過ごしたい、お友達と遊びたい、色んなところに行って何でも体験したい」これこそが“よりよく生きる”だと私達は考えます。病気や障がいがあっても、この当たり前の日常を叶えるために、私達、専門職に何ができるのでしょうか?

 このフォーラムでは特に、共に生活する保護者に焦点をあて、所属や職種の垣根を越えた自由なディスカッションの場をつくります。参加者の方には、何か一つでも得てもらい元気でなっていただけたらと願っています。そして、子どもと家族の“よりよく生きる”を叶える第一歩を踏み出せる機会になれば幸いです。

そういう思いをもって企画されているこのフォーラムには、福岡県内の病気や障がいをもつ子どもの療育に関わる専門職(病院、自治体、訪問看護ステーション、療育支援センター、その他…)の方々が集まります。「古賀すたいる」の読者の方々で、そうした専門職に該当する方はもちろん、当事者の方やご家族の方や、この分野をめざしている専門家の卵(春休みの大学生さんなど)の方など、思いをともにできる方のご参加をお待ちしていますとのこと。

チラシには平成28年12月までの申し込みとされていますが、まだ若干のお席の余裕はあるということで、チラシを確認されて申込を検討されてみてください。

当事者の方に寄り添いたい専門家の思いと、
専門家同士でもっと語りたいという思いが、
3月18日に福岡女学院看護大学に集まります。

その日から、また新たな一歩がはじまります。きっと。

【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、顔出しNGでしたが、いったん解禁しました。けど気が変わってやっぱり顔出しNGに戻る。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください