結婚したい人が結婚できる社会を目指して/結婚応援の機運づくり・福岡県「出会い・結婚応援事業」

結婚。

暖かい家庭を、二人の信頼関係に基づいて作っていこうと新たに一歩を踏み出すこと。

ある人に言わせれば、誤解・錯覚・勢い・弾み・成り行きの結果。

またある人に言わせれば「愛は結婚の夜明けであり、結婚は愛の日没である」。さらに別の人に言わせれば「結婚は悲しみを半分に、喜びを二倍に、そして生活費を四倍にする。」とか。

結婚にまつわる名言集はたくさんありそうです…。

結婚したいけれど、できないという独身の方が増えている!?

コンカツという言葉がでてきて、もうすぐ10年を迎えようとしています。

人生の先輩方からすると、「イイ大人が結婚もせんで…」とか怒りたくなるみたいですけれど、終身雇用・年功序列が前提で進学率も今ほどは高くなかったかつての古き良き社会と比べて、即戦力だのという上っ面のいい言葉が蔓延して裏側では非正規雇用の仕事が増えているだけという現状の中で、昔と同じような雰囲気で結婚できる人って限られてきている感じがします。奨学金の返済期間中は結婚したくてもできんって声も聞こえたり。

もちろん、周りの方々も、イイ感じの独身者を見つけると、つい、かつての先輩方のさらに上の方々が支えてくれたように、次世代の仲間のためにちょっと場繫ぎ・縁繫ぎのお手伝いしたくなるみたいですが、個人情報とかなんやかんやらで、昔と同じような感じで応援することができなくてもどかしい思いをされているようです。

とはいえ、国や福岡県や古賀市などの統計調査では、「結婚したい」「幸せな家庭を築きたい」「子どもも何人か育てたい」と思っている独身者の回答があるそうです。そうした結婚を望む方々の願いがかなわない世の中ってなんか変ですよね…。

っていきなり社会派を気取った感じの書き出しですが、古賀市界隈そして福岡県内でもいろんな方がいろんな形で、できるやり方で結婚したい人を応援しようと取り組まれています。

コンカツイベントに、送り出す方々

バーベキューイベントパワースポットめぐりのイベントなどをテーマにイベントを主催された団体の方に聞くと、古賀でイベントを開催するときに、独身男女の方々を送り出した市内の企業・団体さんのやさしさがありますよ、と。

グリーンパークをお散歩mm

例えば、「参加費が…」という独身の方々に、勤めている会社の方が福利厚生の一環という位置づけで、参加費の一部を会社が負担してくれたりとか。

また、シフト制などで勤務時間とイベントが重なった時には、同じく福利厚生の一環ということで勤務時間の入れ替えに対応してくれたりとか。

そこまで具体的なバックアップじゃなくても、チラシを持っていったら社員さんが気づきやすい食堂とかの目立つところに貼っていてくれたりするそうです。

独身男女の皆さんのこれからを応援しようとする、古賀の企業さん・団体さんのさりげない、目立たない心くばりがしっかりあるようです。

福岡県も出会いの場づくりによる応援を

こういう感じで、結婚希望の独身男女の皆さんの願いをかなえられるようにしようと、いろいろな方々が取り組みをされていますが、福岡県庁も何かできればと動かれています。

たとえば、「福岡県出会い・結婚応援事業」。

少子化対策の一環として、結婚の意欲はあるけれど出会いの機会が少ない独身男女に出会いの場を提供し、結婚のきっかけづくりを行うものです。

県の基準にもとづいたルールでイベントを主催する企業・団体等の取り組みを、メルマガその他の方法で情報発信し、「結婚したいけれども&結婚できる状況にあるけれども、出会いがない…」と思っている人たちの悩みに寄り添おうと取り組まれてます。

というわけでお話を聞いてきました。

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この取組みの事務局をされているのが、株式会社ブライダルなびさん。結婚式とその衣装のサポートを中心にした会社さんですが、県の事業の委託を受けて事務局業務をされています。

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対応してくださった「福岡県出会い・応援事業事務局」の平嶋さんによれば、少なくとも5000名の方々が、独身男女のイベントに参加するため、そしてイベントに独身男女に参加してもらうため、メールアドレスを登録しているそうです。

県内各地でイベントが開催されているため、先々の子育てや介護などライフステージを見越して「この地区で開催されるイベントがいいな」とかいう感じで選べるそう。イベントの内容も様々で、自分が安心できるテーマ・雰囲気のイベントを選んで参加したら、緊張もほぐれ、一歩前に歩みやすいと思います。

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また、たくさんイベントがあるということは、「同じくらいの年齢層の方が集まるイベントがいいな」というのも選べるということ。そうしたニーズにも応えるしくみになっています。

そういうわけで、独身男女への登録呼びかけもさることながら、独身男女が求め、かつ、独身男女が安心できるイベントやセミナーを企画してくれたり、そういうイベント等を社内に案内してくれたりする企業さん団体さんを「福岡県出会い・結婚応援事業」における「出会い応援団体」として募集しているそうです。

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平嶋さんにお話を伺っている中で、「古賀すたいる」もなんかできそうな気がしてきたので、主に独身男女の皆さんやそのご家族の方々にイベント情報等をお伝えしたり、そのためのセミナー開催の役回り中心で「出会い応援団体」に登録してみようと思っています。

すでに「出会い応援団体」登録している古賀の会社さんも

「出会い応援団体」に登録すると、登録証が発行されるほか、希望に応じて県のサイトで紹介してくれます。団体登録は無料ですが、イベントを開催するために知恵を絞ったり、社内・団体内の独身男女の皆さんに告知をしたりという労力が発生するので、そのあたりの金銭には代えられない対価で福岡県も登録団体に支えをくれています。

古賀市役所はじめすでにいろいろな古賀市内の団体が登録を行われていますが、その中には株式会社西部技研さんのお姿も。

会社の一室には、こんな感じで登録証が飾られています。

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1月22日に、小川洋・福岡県知事が古賀市を訪れて古賀市内のいろいろな場所を訪問されていましたが、株式会社西部技研さんも訪問先の一つになっていました。

訪問時には、小川知事が「出会い応援団体」の登録証をみながら、さすがダイバーシティ施策の実践企業さんだ!という意の感謝の言葉を西部技研の皆さんにお伝えになったりされていました。

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そんな「出会い応援団体」登録証が飾られているお部屋で、いろんなお話が。

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働きやすい会社は、きっと、結婚もしやすいんでしょうね。古賀すたいるの人も同行取材させてもらいましたが、シビアなビジネス&製品開発の現場ながら、そういう暖かい雰囲気が会社の中にあったように思います。

福岡県「出会い・結婚応援事業」パンフレット

県の事業のサイトにもありますけれど、いただいたパンフレットをご紹介しておきますねー♪

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【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、顔出しNGでしたが、いったん解禁しました。けど気が変わってやっぱり顔出しNGに戻る。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。

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