「国史跡船原古墳保存活用計画」がパブコメ中。1/22まで募集中!眠ってきた宝を、次世代につなぐために。

2017年に、古賀すたいる筋の人々の胃袋をつかんだものがあります。

それは、「船原古墳カレー」。

古賀市の谷山・小山田の境となる丘に、古の人々が築いたもので、現在では「船原古墳」と呼ばれるようになっています。現時点では、古賀市内に存在する唯一の前方後円墳であるとも。

その船原古墳の形によそった古賀のお米と、
船原古墳界隈を含めた古賀の名産品がミカンが入ったカレー。
聞くところによれば古墳に形どる金型もあの会社さんのもののようです…?

いずれは
「古代米カレー」とか、
「古代のスパイスで作ったカレー」とか、
「市内の名店がそれぞれの味付け・盛付けで競う古墳カレーのまちづくり」とか、
「あなたも作れる古墳カレー講座」とか…?

いずれにせよ、カレーづくりを通じながら、船原古墳ファンが増えたり、家族で古墳カレーを楽しんだりする古賀の方の姿や、船原古墳を入り口に古賀のコトを知ってくださる市外の方の姿が増えたらいいなと思います。

広報こが特別号~国史跡認定!船原古墳~(2017年04月)より。

「遺物埋納坑クッキー」もあるみたいですよ。
いずれ、「食の祭典」とかで古賀でもお披露目されるかな?

船原古墳とその出土品の意義については、考古学の専門家の方々が「スゴイよ」(意訳)と評価され、最新の電子機器を活用した調査の様子などがNHKの全国放送で幾度にもわたり特集されたりとかで、スゴイのだろうなぁという思いは強いのですが、しっかり勉強しないとよくわからないなぁ…と思うところです。

そんなこともあろうかと、古賀市役所さんが2回ほど、広報こがの特集号として別冊で船原古墳とその出土品の意義を紹介してくださっていますので、よかったら皆さんもご覧あれ。

一つは、2012年度の発掘調査の結果をまとめたもの。

広報こが特別号~谷山北地区遺跡群 遺物出土~(2013年05月)より。

もう一つは、平成28年10月3日に官報に掲載されて国の指定史跡になったことを記念したもの。

広報こが特別号~国史跡認定!船原古墳~(2017年04月)より。

それぞれ抜粋して引用したものですので、よかったらこれを機会に各号を眺めてみてください。

「国史跡船原古墳保存活用計画」

船原古墳に限らずですが、文化財というのは遺し伝え守り続ける努力をしないと、あっという間に消え去ってしまいます。保存にかかる努力というのは、保存科学・考古学・歴史学などの専門家の方々にもしっかりかかわってもらう体制を作ることでもあり、その体制を支える人々はじめあらゆる資源の投入が必要です。いっぽうで、残念ながら、すべてを守ると、暮らしの糧を得るワザすら縛ってしまい、すべて失う結果にも…。

とはいえ、かつての時代のように、新たな道路や住宅地・農地を作るために、効率一辺倒で文化財ごと造成したりするのも…

そんな時代なので、貴重な文化財によっては国が応援してくれたりすることもあります。そのためには、まずはそうした文化財ごとに保存活用計画を…ということで、「国史跡船原古墳保存活用計画」を市の職員さんたちが他の専門家さんの助けを借り、その案を作成されるところまでやってきました。

で、古賀にある宝を、古賀に過ごす方々とも一緒に守りたい…そんな思いを行間に入れながら意見募集(パブリックコメント)の段階に来ています。

http://www.city.koga.fukuoka.jp/news/d/2927

とっても地味な作業ですが、市の職員さんたちの熱意がかなりこもった内容になっていますので、一度見てみるといいかもしれません。

そして、船原古墳の意味と価値を次世代に紡いでいくために、読者の方々がそれぞれできることを考えてみるのもいいかも。

「古墳カレー」や「遺物埋納坑クッキー」に続く商品アイディアを出して、儲かった利益を次の保存と活用につなげるとか、
「古賀市内の認定「船原古墳カレー」めぐりができるチケットの発行」などの付加価値の創造とか。

締切は2018年1月22日までだそうでーす。

【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、顔出しNGでしたが、いったん解禁しました。けど気が変わってやっぱり顔出しNGに戻る。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。

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